死ぬことが怖い
本屋さんをのぞいていると、日野原重明先生の「生きていくあなたへ」が目に入り、手に取りました。
昨年の7月18日に逝去された聖路加国際病院の名誉院長、名誉理事長を歴任された偉大な方の本です。
表紙で105歳というワードがぱっと目気になり、数ページをめくると、添付の写真が。
即買いしました。
実は私、10歳くらいから死を怖れて生きてきました。
記憶はうっすらなのですが、夢で父が熱湯をかぶって死んだ夢をみたんです。(ありがたいことに父は70歳を超えていますが、現在も健在です。)
それでガバッと起きて、真実じゃなかったことを理解し、とてもホッとしたのですが、同時にめちゃくちゃ冷や汗が出ていて、恐怖でたまらなくて、それから死を怖れ出しました。
死んだらどうなるんだろう?
自分が死ぬときのことを考えると、輪廻転成はとても信じたいけど、どちらかというと、全く何もなくなっちゃうんじゃないかという気がしていて、何もなくなった時のことを想像すると自分はどこにいるんだろうと答えのない問いをぐるぐると回してしまうことがありました。
今では、日常の中で考えることはだいぶなくなりましたが、著名人や知人のご家族の死を知るタイミングで、自分や家族の死のことは頭に浮かびます。
正直に言って、日野原先生も死を恐れていたことを知って、何だかホッとしました。私の3倍まで生きても尚恐ろしい死を、私が恐れるのは当然なんだなって。
日野原先生が「死と生は切り離すことのできない一続きのもの、いや同じものなのです」とおっしゃっています。
頭では何となくわかるけど、まだ完全に理解できないですね。
死と生は同じものだーっていつか理解できる日がくるのかな?
日野原先生の言葉を噛み締めて、読み進めていきます。